a-blog cms Ver.3 がリリースされました!

2021年12月24日 11:00 に久しぶりに a-blog cms の新しいバージョンがリリースされました。前のバージョン 2.11.0 からで2年ぶり、今回は 3.0 という事になるので 2.0 からすると 8年ぶりのメジャーバージョンアップになります。

動作環境

一番大きい部分としては、ionCube の廃止 でしょう。弊社としては、2004年から 17年お世話になっていた ionCube Encoder と Loader ですが利用しないで配布をする事になりました。

次に、動作PHP のバージョンを 7.2.5 から という事で、これまでの 5.3 - 7.1 の環境では動作しない事になります。

テンプレート

1.7 から 2.0.0 になった時には、管理画面が一新され、テンプレートの互換性が無くなりアップデートする必要がありバージョンアップには少なからず人的コストがかかってしまう状態でした。

そして、今回の 2.11.42 から 3.0.0 のアップデートではテンプレートの互換性は保っていますので アップデート時にテンプレートの改修の必要はありません。 変わってないので、このテンプレートで紹介する必要はなかったのですが、その点はお伝えしたかったので書いています。

セッションやキャッシュ管理

これまではデータベースにページのキャッシュデータを蓄積することを行っていました。10年前と今ではディスクのアクセス速度が随分変わっています。皆さんのパソコンも HDD から SSD に変わって劇的に読み書きが速くなっていることはご存知だと思います。

そういう理由で DB へのキャッシュではなく、ファイルキャッシュなどで行うような方針転換 が行われました。さらにサーバーの環境によっては、APCuRedis も利用が可能です。この辺りの設定は .env というファイルに設定されています。

XSERVER や さくら であれば、APCu が利用できるようになっており、デフォルトの設定では APCu が優先で利用し、使えない時にはファイルキャッシュを利用するようになっていますので、あまり気にしないでインストールしたままの設定で大丈夫です。

ダッシュボードのキャッシュサイズを表示していた場所が以下のように変わっています。


これまでの ページキャッシュ だけでなく、テンプレートキャッシュ や コンフィグキャッシュ・カスタムフィールドキャッシュ など多くの情報を都度データベースに取りにいくことなく、キャッシュで処理するようになったことからデータベースへのアクセスを劇的に減らすことができるようになりました。

これにより何倍も速くなりました。正確な数字で出してみたいので社内の誰かにお願いしてみようと思っています。

また、あわせてセッション管理も独自にDBで行っていたものを辞めています。これも DBアクセスを減らす1つでもありますね。

エントリー単位のエクスポート・インポート

これは実装担当者は、きっと喜んでくれると思います。a-blog cms で作ったサイトをリニューアルするような案件も10年もやっていると多くなり、作っているサイトと並行して運用しているサイトに情報が増えてきます。

本番公開前に、 運用サイトから部分的にエントリー+メディアなどをエクスポートし、作っている公開予定のサイトにインポートができるようなる という10年欲しかった機能が搭載されました。

Webhook機能と API機能

まずは Webhook については、現状は エントリー(作成・削除・更新・公開)/ フォーム送信 の際に外部サーバーに情報を POST できる ようになりました。どう活用していくのか、利用者次第な部分ではありますので、活用事例を今後 a-blog cms zoomup などで聞けたらと思っています。

私としては、次はユーザー(作成・削除・更新)の追加が必要だと思っており、まだまだ拡張しないといけない部分になりますので、ご意見・ご要望などをお聞かせください。

API機能というところでは、a-blog cms ユーザーの人に分かりやすく伝えるとするのであれば「モジュールID の変数をテンプレートを用意せず JSON出力できる」という方が伝わりやすいかもしれません。

最後に

私は、この数年「3.0 をリリースする事は無い。新しい CMS を作るよ」とイロイロな人に言ってたと思います。でも、3.0 出ちゃいましたね。

a-blog cms を時代に合ったカタチに進化させていく必要があり、今後も安心して提案・活用してもらえるよう頑張っていきます。

また、新しい CMS の開発についても考えていないわけではありませんので、そちらも何か進捗があればブログに書くというよりは Twitter(@kazumich) に Tweet する感じで情報は漏らしていきます。お楽しみに!


a-blog cms のデータを簡単にサーバーから引っ越しするためのツールを作ってみた

これは a-blog cms Advent Calendar 2021 の 16日目の記事です。


a-blog cms で作られたサイトを引っ越しを依頼されたり、アップデートするのにテスト環境を作るのも引っ越しと言えるでしょう。そんな時に SSH が使えない、phpMyAdmin も使えないそんな経験もあったりします。

これまでインストールを簡単にするための「簡単セットアップsetup.php や、バージョンアップを簡単にするための「簡単アップデートupdate.php などを作ってきていますが、今回は簡単にバックアップをするための a-backup.php を作ってみました。

バックアップする対象

  • archives
  • archives_rev
  • media
  • private/config.system.yaml
  • sql/databaseName_yyyymmddhhmmss.sql
  • storage
  • themes/blog2020

ファイルとしては CMS からアップロードしたファイルが保存されている archives / archives_rev / media / storage と、config.system.yaml と利用しているテーマディレクトリの一式と、MySQL のエクスポートデータを SQL文のテキストで書き出したものが今回のバックアップの対象となります。

テーマが継承されている場合には、子テーマも対象となります。

用意したプログラム

GitHub Gist の kazumich のアカウントで公開している 300行程度の PHP のファイルになります。リンク先にアクセスして Download してください。

https://gist.github.com/kazumich/0c5ce6ed4e8366628842541ee9101b56

利用方法

ブラウザからファイルをダウンロードする設定と、サーバー上にファイルを作る設定の2つの利用方法を用意しました。サイト規模が小さければブラウザからファイルを落とせるかもしれないですが、長く運用されているようなサイトだとブラウザからのダウンロードできないこともあります。

ブラウザから対象ファイルをダウンロードする

一番簡単な方法としてファイルを config.server.php と同じ場所にアップロードして、ブラウザでアクセスするとデータベースのパスワードを聞かれる画面が表示されます。それで簡単に表示されているファイルなどがダウンロードできます。

対象ファイルを圧縮(ZIP)しサーバー内に保存する

ブラウザからダウンロードできなかった時や cron で定期的にバックアップを作りたい時などに利用します。1ファイルになりますので、FTPソフトなどでダウンロードするのも容易になります。

設定

1) 実行方法の設定

# pc  : ブラウザからPCに Zipファイルがダウンロードされます。
# server : サーバー上に Zipファイルを保存します。 5) を設定してください。

$zip_download = "pc"; # pc / server

2) パスワードチェック

# on  : ブラウザ上からパスワードを入力し実行します。(推奨)
# off : cron など画面表示させたくない時に設定ください。

$password_check = "on"; # on / off

3) バックアップテーマの設定

# テーマファイルをバックアップする際には指定してください。
# "site2020" と設定すると site2020 , lp@site2020 , sp@site2020 がバックアップされます。
# "site2020|blog2020" のように複数指定も可能です。

$useThemes = "blog2020";

4) コマンド パスの設定

$mysqldump = "mysqldump";
$mysql = "/usr/bin/mysql";

# MAMP の場合
# $mysqldump = "/Applications/MAMP/Library/bin/mysqldump";
# $mysql ="/Applications/MAMP/Library/bin/mysql";
# 記述の変更が必要なサーバーなどの情報があれば @kazumich に教えてください。

5) バックアップディレクトリの設定

# 1) で server を指定した際に設定してください。
# また、バックアップを保存するディレクトリは public_html , www より上の階層に作成してください。

#$backupDir = "/home/server_name/domain_name/backup";

6) 実行ディレクトリの設定

# ブラウザからの実行の際には設定の必要はありません。 
# cron から実行する際に設定してください。

#$target_dir = "/home/server_name/domain_name/public_html";

今後の改善したい点

a-blog cms のバージョンを出力できるように

そのバックアップデータが、どの a-blog cms のバージョンで動いていたものかを分かるようにしたい。

storage が違う階層にあっても動作するように

storage は違う階層に置くことでファイルへの直接アクセスできないような設定にすることが推奨だと思うが対応ができてない。

部分ダウンロードできるように

今は、画面上にリストのマーカーがついているが、チェックボックスにして必要無いものを外すことができるようにしたい。そうすることでファイルサイズを減らすこともできる。

テーマの指定を実際の設定されているものを自動で設定したい

どのテーマを使っているか分かっている自分の案件なら分かるが、頼まれて対応するような時にデータベースを調べればテーマディレクトリは分かるハズなので自動抽出してくれると、さらに便利だと思う。

追加インストールしているプログラムも対応に

以下のディレクトリも忘れて移行すると、大問題になる可能性があるので、対象に含めるようにしたい。

  • extension
  • php/AAPP
  • php/ACMS/User

最後に

毎回、苦労して用意していたものが簡単に一式入手ができるようになったので、随分省力化できたのではないかと思っています。標準で持っている バックアップ&リストア 機能というものもありますので、これが公式になる予定は今のところありません。

引越し用のツールですので、利用後はサーバーから削除するなどの対策をお願いします。データベースのパスワードが分かると全てのデータをダウンロードされてしまいますので注意ください。

明日の a-blog cms Advent Calendar 2021 17日目は、口田 聖子さんの「a-blog cmsで現在のエントリーを「関連エントリー」に登録しているエントリーを表示する」になります。まだ、タイトルが分かりませんので、後日アップデート予定です。


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