mixpanel は ENGAGEMENT よりも PEOPLE が面白い


私はアクセス解析が専門ではないのですが、このところ mixpanel で何ができるのかをイロイロ調べています。ENGAGEMENT 関連の情報は日本語で数件ヒットしますが、PEOPLE のところの活用について日本語で書かれているブログやエントリーが見つからないので書いてみたいと思います。

  1. mixpanel では何ができるのか
  2. どんな環境で使えるのか
  3. 利用するための費用について
  4. mixpanel の設定
  5. mixpanel で見えるもの
  6. Amazon のようなレコメンドメールを送る事を考えてみる
  7. プライバシーポリシーとオプトアウト
  8. a-blog cms での利用について
  9. 最後に



1. mixpanel では何ができるのか

詳しくは、以下で紹介しますが、一般的なアクセス解析には Google アナリティクス を利用すると思いますが、mixpanel は、ユーザーの行動を解析するためのサービスになります。



  • イベントに対する、セグメント分析、ファンネル分析、リテンション分析ができる
  • リアルタイムにデータをチェックする事ができる
  • ユーザーの行動を分析する事ができる
  • データを見るだけでなく、メールやSMSでユーザーにアクションを起こす事ができる



2. どんな環境で使えるのか

タイトルタグには Mixpanel | Mobile Analytics と書かれていて、mixpanel はスマホアプリ向けのアクセス解析がメインのWebサービスというところのようです。そんな中、私はWebが専門であるので、ブラウザとかサーバーで使ってみる事で考えています。

以下の言語というか、環境で利用できるそうです。

Web BrowserJavaScript / ActionScript 3
Server SidePHP / Ruby / Python / Java
Smartphone AppiOS / Android



3. 利用するための費用について

Webマーケッティング系のサービスをイロイロ調べているのですが、無料で使えるサービスは少なく、この mixpanel では 月毎で取得するデータが少なく、扱うユーザー数少ないサイトであれば無料で使い続ける事ができます。まずはテストで使い始め、扱うデータが増えてきた時点で有料のサービスに移行できるので、安心してクライアントさんに提案する事ができます。

3-1. ENGAGEMENT

月間 25,000 DATA POINT まで無料です。DATA POINT というのは、Google アナリティクスでいうところのイベントと同じような感じになり、必要なところのみ取得する事で無駄な DATA POINT を消費しないで済ます事も可能です。でも、最初は全てを取得して試してみる事がオススメです。



3-2. PEOPLE

今回メインで紹介する PEOPLE ですが1,000人まで無料です。会員制サイトでユーザー登録したり、お問い合わせフォームとかの利用された時に PEOPLE のデータが追加されます。



Webサイトのフッターに mixpanel のバナーを貼っておくと、ENGAGEMENT では 200,000 件のデータ、PEOPLE では 25,000人まで無料で利用できるようになります。

Mobile Analytics Mobile Analytics



4. mixpanel の設定

基本的には Google アナリティクスのように、HTMLの HEADタグに用意されているタグを設定します。最後の辺りにある YOUR TOKEN に個々のサイトで用意される TOKEN を設定してください。

<!-- start Mixpanel --><script type="text/javascript">(function(f,b){if(!b.__SV){var a,e,i,g;window.mixpanel=b;b._i=[];b.init=function(a,e,d){function f(b,h){var a=h.split(".");2==a.length&&(b=b[a[0]],h=a[1]);b[h]=function(){b.push([h].concat(Array.prototype.slice.call(arguments,0)))}}var c=b;"undefined"!==typeof d?c=b[d]=[]:d="mixpanel";c.people=c.people||[];c.toString=function(b){var a="mixpanel";"mixpanel"!==d&&(a+="."+d);b||(a+=" (stub)");return a};c.people.toString=function(){return c.toString(1)+".people (stub)"};i="disable track track_pageview track_links track_forms register register_once alias unregister identify name_tag set_config people.set people.set_once people.increment people.append people.union people.track_charge people.clear_charges people.delete_user".split(" ");
for(g=0;g<i.length;g++)f(c,i[g]);b._i.push([a,e,d])};b.__SV=1.2;a=f.createElement("script");a.type="text/javascript";a.async=!0;a.src="undefined"!==typeof MIXPANEL_CUSTOM_LIB_URL?MIXPANEL_CUSTOM_LIB_URL:"//cdn.mxpnl.com/libs/mixpanel-2-latest.min.js";e=f.getElementsByTagName("script")[0];e.parentNode.insertBefore(a,e)}})(document,window.mixpanel||[]);
mixpanel.init("YOUR TOKEN");</script><!-- end Mixpanel -->

しかし、これだけでは残念ながら何もデータ収集が行われません。

4-1. ENGAGEMENT の情報を取得できるようにする

Google アナリティクスでいうところのイベントの設定のような事をしていく必要があります。最初の段階ではどうしたらいいのか分からないかもしれませんので、全てのページで表示したURLを取得するようにしてみるといいかと思います。

<script type="text/javascript">
mixpanel.track(
    "PageView",
    { "URL": "https://kazumich.com/mixpanel_people.html" }
);
</script>


メールの送信した時には Notification Sent というのが ACTIVITY FEED に記録されるので、PageView と出るのがいいかなぁって思いますが、URLがそのまま出てる方が ACTIVITY FEED で見やすい気もします。

どう運用するかというところになりますが、例として紹介しておきます。

<script type="text/javascript">
  mixpanel.track("http://www.a-blogcms.jp/");
</script>


どうデータを取得するのかについては、まずはイロイロ試してみた方がいいでしょう。初期化する際には、画面の左下の歯車をクリックして Reset Project Data で空っぽにする事が可能です。



4-2. PEOPLE に情報を追加する

普通にブログを書いている人だと、この部分のテストで使ってみようと思っても難しいところです。実際に、ブログに情報を書いている人がいないのもそういう事なんでしょう。

mixpanel では、お問い合わせフォームや、ユーザー登録やログイン時に mixpanel に JavaScript に以下のような記述を最低限する事で PEOPLE 側にデータが保存できるようになります。

mixpanel.identify("12345");
mixpanel.people.set({
    "$first_name": "一道",
    "$last_name": "山本",
    "$email": "kazumich@appleple.com"
});

mixpanel.identify : 12345 の部分がユーザーのIDになります。これをユーザー毎に違うものを設定するようにしてください。mixpanelのPEOPLEのプロパティ上にも表示されません。ここではメールアドレスをmd5でハッシュ化して運用しています。

mixpanel.people.set : $で始まるものは mixpanel 側で用意している特別なもので、他には Special Properties にあるのでご覧ください。その他にも自由に情報を付加していく事が可能です。

気になる Special Properties をいくつか紹介

$name : $first_name と $last_name で分けないで運用する事も可能です。

$created : 作成日時。 PEOPLE の Insight の初期が User Created になっていますが、この $created が無いとデータがいつ作られてたかを記録されていない事になります。作成時に設定しておいた方がいい項目になります。

$phone : SMSを送りたい時に携帯電話の番号を登録しておくといいが、海外のサービスなので、データとして 81 で始まる電話番号にしておかないといけない。

$unsubscribed : Special Properties にも書かれていませんが、メールの送信を拒否した際に true が設定される項目になります。

Anonymous User から 登録ユーザーに


フォームに個人情報を残した時点で Anonymous User から登録したユーザーの名前に表示が変わります。

また、それ以前からの ACTIVITY FEED の情報も引き継いで情報が見えるようになります。

違うブラウザや、PCとスマホ等の違うデバイズであっても、同じIDで紐付ける事ができれば、同じユーザーとして扱う事ができるようになります。その事からも、メールアドレスのような一意になる情報を元に identify の ID を生成する事が大事になります。




5. mixpanel で見えるもの


大きくわけて ENGAGEMENT と PEOPLE の2つの情報を見る事ができるようになります。 ENGAGEMENT の Live View では PEOPLE に登録されているユーザーの情報が表示されたり、PEOPLE では ACTIVITY FEED で、どのような事をしているのかを見る事ができます。

5-1. ENGAGEMENT で見えるもの

私としては ENGAGEMENT については、Google アナリティクスでいいかと思っていて、まだ殆ど使っていませんので、他のブログの記事をご覧になってもらった方がいいかと思いますので、いくつか紹介しておきます。


Segmentation

Funnels

Retention

Formulas

Live view

A/B Testing

5-2. PEOPLE で見えるもの

お問い合わせフォームや、ユーザー登録した人たちの情報を mixpanel 上で閲覧したり、検索したりする事ができます。フォームのところで JavaScript を利用して付加した情報だけでなく、mixpanel の画面から自由に PROPERTIES に項目を追加するような事も可能です。

残念ながら PEOPLE の方で、ACTIVITY FEED 情報を検索する事ができません。



残念ながら PEOPLE の方で、ACTIVITY FEED 情報を検索する事ができません。

5-3. POEPLE でできる事(メール送信)

Google アナリティクス と一番違う部分としては、この PEOPLE からメールやSMSの送信が可能な部分です。スマホアプリへのプッシュ通知もできますが、今回は Web関係に絞って紹介していますのでメール配信について書いてみたいと思います。



配信先の条件設定

メールやSMSの送信する先について、いろいろな条件を設定する事が可能です。



上のキャプチャでは、DM送信について OK で、過去のメールで送信拒否のリンクをクリックしていない人で、10ページ以上サイトの閲覧がある(残念ながら、この3日間のアクセスが10ページではない)人で、3日以内にアクセスした人というのを検索しています。

メール送信 / E-mail Message

登録されているユーザーにHTML形式のメール配信を行う事ができます。メールの開封チェックもできますし、日時を指定して送信する事も可能です。



配信停止を希望する時のリンクを Include unsubscribe link にチェックする事で用意する事ができますが、残念ながら、カスタマイズできないので、メールの最後に Unsubscribe from these emails というリンクが追加されて出てきます。メールの最後に日本語で解説しておかないといけないかもしれません。

SMS 送信 / SMS Message

メールだけでなく、 SMS が送れるというのも何かに使えそうですが、090-1234-xxxx の時には 81901234xxxx である必要がありそうです。どんな感じに見えるのかのプレビューも、送信前に確認する事もできます。



SMS 側にはメールのように Include unsubscribe link を付加する事はできませんので、送信する頻度は考えないといけませんね。




6. mixpanelを活用してメール配信を考えてみる


mixpanel を使い始めた時に、一番やってみたいと思ったのは、このページを見た人にメールを送信したい! というところでした。当初は ACTIVITY FEED に情報があるので、どこからか PEOPLE から検索できると思っていたのですが、残念ながらできないようです。

そこで mixpanel の機能にある カウントする機能( mixpanel.people.increment )を活用して、どんなコンテンツに興味があるのかを調べる事ができるようにしてみます。

毎回、全員に同じ内容のメールを配信するのではなく、送った方がいいと思われるユーザーにだけ送る事で、迷惑なメールと思われないメール配信ができるのではないでしょうか。

mixpanel.people.increment

mixpanel.people.set で好きに PEOPLE のプロパティに情報を付加する事はできますが、 increment を使う事で、数値でプラスしていく事ができます。 ですので、特定のページにアクセスした時に +1 して欲しいという事をすれば、カウントしていく事が可能になります。

<script type="text/javascript">
  mixpanel.people.increment('page_views', 1);
</script>

上記のように書く事で、page_view というプロパティが PEOPLE に書かれ、カウントアップされていきます。ブログのコンテンツであれば、各ページのカテゴリーを +1 していく事で、このユーザーは、どこら辺のカテゴリーに興味があってアクセスしてきている人なのかという事がわかるようになります。

他にも、mixpanel.people.append・mixpanel.people.union のようなものもあります。用途に合わせて活用する事で mixpanel の PEOPLE のプロパティをカスタマイズしていく事が可能になります。



このブログでは、上記のようなエントリーのカスタムフィールドを用意しイロイロ実験をしています。



7. プライバシーポリシーとオプトアウト

mixpanel を利用している事は、プライバシーポリシーのコンテンツがあれば書いておくべきでしょう。また、そのプライバシーポリシーのところにでも構いませんので、オプトアウト のリンクは用意しておきましょう。





8. a-blog cms での利用について

a-blog cms では、Version 2.5 から mixpanel との連携するためのモジュールが、拡張アプリケーションとして用意されました。



ブラウザやデバイスが違っても同じユーザーとして管理ができるようなところまで、モジュール側で処理してくれます。 現状のバージョンでも、少し問題があり 2.5.0.2 で正式に活用できるようになりそうです。



mixpanel@blog2015 というテーマを利用すると簡単に mixpanel のテスト環境を構築できますので、配布もできるように準備しています。準備ができたら、ご連絡しますので、お問い合わせフォームから mixpanel 対応のテーマが欲しい と連絡をください。



9. 最後に

まだまだ mixpanel については、実験中なところでもありますが、2015/5/29(金)に名古屋で、さぶみっと!セミナー Web制作スキルアップセミナー 「成果をあげるためのWebマーケティングと技術」というイベントが開催されます。そこで mixpanel と CMS で One to One マーケティング というタイトルで、30分くらいお話する事になっています。



毎月、第一木曜日に、弊社の運営するコワーキングスペース「ベースキャンプ名古屋」で、Webマーケッティングの日 というイベントを開催しています。ここに書かれている事について質問があれば、参加して頂ければお返事できるかと思います。 次回は、6月4日(木) に開催されます。



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